テツドク!ハンナ・アーレント『活動的生』 vol.3 | Cafe Philo カフェフィロ

テツドク!ハンナ・アーレント『活動的生』 vol.3 | Cafe Philo カフェフィロ

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テツドク!ハンナ・アーレント『活動的生』 vol.3

イベントレポート

こんにちは、廣井です。

9月10日にテツドク!ハンナ・アーレント『活動的生』を開催しました。

今回で3回目になる『活動的生』の講師は、おなじみの三浦隆宏さんです。第三章を中心にテキストを読みながら、アーレントの労働観について考えました。

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労働と仕事とを区別し、労働を「奴隷的」なものと考えるアーレントの労働観は、きわめてギリシア的なのだそう。ギリシア時代のポリスにおける市民の「行為」こそが素晴らしいのであって、アーレントにとって生きるための労働は、奴隷がすべきものなのです。

そんなアーレントが本書のなかで批判するのが、近現代の労働賛美の傾向に寄与したマルクスです。しかし、彼女のマルクス解釈をめぐって「誤読」があったというのが、実は今回のテツドク!の「目玉」でした。

三浦さんによれば、哲学における「誤読」は必ずしもネガティブなものではなく、むしろ偉大なる先人を乗り越えるための「有力な方法」であるらしいのです。テキストを精読することと、哲学する事はまったく別のことというお話にもハッとさせられました。

参加者の皆さんも、この「ポジティブな誤読」について関心を持たれた方が少なくありませんでした。

前半のレクチャーのあとの対話の時間では、アーレントとマルクスの労働観を念頭に置きつつ、現代の労働観について話し合いました。肉体労働を伴うボランティアは「労働」か、「コンビニ人間」でありつつ小説を書く人は労働者か、私たちは資本主義から脱することは不可能で労働から解放されて自由になることは永遠にないのではないか、などなど、様々な観点から「労働」についての意見が出され、皆さんの「労働」への関心の高さがうかがわれました。

次回の『活動的生』は「仕事」を取り上げていただけるとのこと。どうぞお楽しみに!

 

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※アーキシップライブラリーカフェさんの「ジャスミン茶」!とても良い香りでした♪

 

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