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『哲学カフェのつくりかた』第3刷が決定しました!

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2014年に出版された『哲学カフェのつくりかた』、この度第3刷が決定いたしました!編者の松川からのコメントを掲載いたします。


おかげさまで、『哲学カフェのつくりかた』が第3刷となりました。読者のみなさま、いつも応援してくださっているみなさまに、改めてお礼申し上げます。

初版から5年が経ち、そのあいだずっと変わらず続いている活動もあれば、諸事情で活動場所を移したもの、進行役の引っ越しなどに伴い別の進行役に引き継がれたもの、惜しまれながらも活動を終了したものもあります。そういう意味では、この本で描かれている哲学カフェの姿は、過去のものといえるかもしれません。

哲学カフェが哲学プラクティス(哲学実践)のひとつである以上、こうした変化は避けられないのでしょう。状況も日々変化してゆくし、哲学カフェを実践するわたしたち自身も変わってゆく。だからこそ、継続は尊い。そして、惰性に陥ることなく続けていくには、勇気をもって何かを変えていくことも大事なのだと、わたしはこの本でご紹介した哲学カフェから学ばせてもらいました。

ご安心ください。
具体的な個々の活動の姿が変わってしまっても、この本でお伝えしたかった哲学カフェのエッセンスは、変わっていません。実際、終了してしまった活動からも、そのご縁や学びを通して、別の新たな対話の場が生まれ続けています。

この本を出すとき、日々変化する活動のどこをどう切り取るか、個性的でこだわりの強いメンバーたちの想いを一冊にどうまとめるか、ずいぶん悩みました。「もう無理!」と投げ出したくなったことも、数えてはないけれど、100回は超えているでしょう。

でも、いまは、なんとかこうして形にしてくれた過去の自分と仲間たちに、感謝しています。編者として、この本が、あのときあのタイミングでしか出せなかったものだと知っているから。一読者として、わたし自身がその後、哲学カフェの企画や進行で悩むたびに、この本に助けられ、励まされてきたから。

この本が、今後も、みなさんとわたしたちの〈社会で生きる哲学〉を後押ししてくれますように。

『哲学カフェのつくりかた』編者 松川絵里


書籍の詳細はこちらからご確認ください。

『哲学カフェのつくりかた』(カフェフィロ編、大阪大学出版会)

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