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「こどものてつがく ケアと幸せのための対話」を紹介します

その他

こんにちは。やまもとです。
カフェフィロメンバーの本間さんと、昨年「こどもと真剣に向き合うための哲学対話セミナー」で講師を務めていただいた高橋さんとの共著で、大阪大学出版会から「こどものてつがく ケアと幸せのための対話」が刊行されましたのでご紹介します。

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●内容紹介(HPより抜粋)
こどもの哲学は、思考や議論の訓練ではなく、ケア的な哲学対話である。自分で表現することを学び、他人と語り合い、ともに考えるという経験から、自己や他者についての信頼、言葉やコミュニティへの信頼を育み、困難や挫折を他人とともに乗り越える力をつける。筆者らが見出したこどもの哲学、哲学の姿を、国内外の対話の紹介や「こどもとは?」「哲学するとは?」「教育とは?」という問いへの考察から提示する。

本書では著者の2人がこどもとの哲学対話という実践を知るきっかけから、世界各国の実践者やこどもたちを訪ね、ハワイの<セーフな探究のコミュニティ>に出会うまでの経緯が描かれ、そして彼ら自身が「こどものてつがく」を実践するなかで見出した「哲学」のありうる姿が提示されています。「こどものてつがく」だけでなく、哲学対話に関心のある方すべてにおすすめできる本だと思います。

今回、著者の高橋さんからもメッセージをいただきましたのでご紹介します。

●著者からのメッセージ
哲学カフェとおなじく、こどもとする哲学対話も、学校の授業や地域や美術館のイベント等で行われるようになってきました。
著者の高橋と本間は、哲学カフェなど大人との哲学対話と並行して、こどもとする哲学対話を10年以上実践してきていますが、格差やいじめなど日本のこどもたちを取り巻く現状を考えると、思考力や議論力のアップ以前に、こどもたちがケアされ、ケアを学ぶ場所としての対話が必要なのではないかと感じています。
この本は、こどもとする哲学対話に関心がある方、とくにこどもに丁寧に向き合い、対話を通じたケアとこどもたちの成長を支えることに関心がある方に読んでいただき、ご自身の対話や実践の参考にしていただければ嬉しいです。(高橋 綾さん)

興味をお持ちの方、ぜひチェックしてみてください!
今後もカフェフィロでは「こどものてつがく」に関するセミナーの開催を検討していますのでお楽しみに。

シリーズ臨床哲学3 こどものてつがく ケアと幸せのための対話

(おわり)

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