【ヤマモトが行く】第四回:赤井郁夫さん&ジョーさん(@あまがさき哲学カフェ) | Cafe Philo カフェフィロ

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【ヤマモトが行く】第四回:赤井郁夫さん&ジョーさん(@あまがさき哲学カフェ)

ヤマモトが行く

カフェフィロ会員の開催する各地の哲学カフェを訪ねる「ヤマモトが行く」、今回は赤井郁夫さんが「あまがさき哲学カフェ」として開催している「eカフェ」を訪ねました。英語と日本語でテーマについて語る、全国でも珍しい哲学カフェです。主催の赤井さんと、会場を提供しているジョーさんに話を伺いました。※訪ねたのが2017年の4月で、だいぶ時間がたっての報告となってしまいました。

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↑ジョーさん(左)と赤井さん(右)

山本(以下「山」):本日はありがとうございました。「eカフェ」の会場はジョーさんの経営する英会話教室ですが、どのようなきっかけでeカフェを始められたのでしょうか?

Joeさん(以下「J」):赤井さんのお子さんが私の英会話教室の生徒でして、私たちは初対面からすぐに仲良くなりました。英会話のレッスンは30分程度なのですが、初日にビールを飲みながら2,3時間語り合ったのを覚えています(笑)

そのあと、赤井さんが哲学カフェを主催していることを知り、興味を持ちました。公民館で場所代を払うぐらいなら、うちの教室を無料で使ってはどうか、と提案してみたのです。

赤井さん(以下「赤」):もともとは日本語で行う哲学カフェの場所を探していたのですが、そのような申し出を受けて、彼と一緒に哲学カフェをしてはどうだろうか、というアイデアが湧きました。英語が得意ではない私がうまく翻訳できるだろうか、上手く進行できるだろうかという不安はありましたが、まずはトライしてみようということで、このeカフェが始まりました。

J:いざはじめてみると、想像よりも良いものになったと思います。私たちは日本の文化と西洋の文化をクロスオーバーすることで、アイデアを共有し、共に考えることができました。リラックスした環境でお互いの意見を知ることができるのはとても楽しい経験でした。

また、このeカフェは自分の考えを表明してみるいい機会にもなると思います。ここではジョークを交えながら深刻にならずに話し合うことができますし、英語を用いることで「こんな考えを言ったら変に思われるのでは」といったプレッシャーからも逆に解放されるのだと思います。

山:なるほど。赤井さんは日本語での哲学カフェとの差は感じますか?

赤:ジョーの人柄もあるでしょうが、eカフェは居心地のいい場所になっていると感じます。あと、他の日本語の哲学カフェと比べると、発言しよう、コミュニケーションしようと試みる人が多いように思えますね。「話したくなければ黙っていてもいい」という説明は毎回するのですが、この場では一言だけでもみんな何か話そうとしていると思います。

山:確かに、みなさん悪戦苦闘しながらも積極的に発言されていたのが印象的でした。そしてその発言から話が広がっていく。哲学カフェでは発言せずに自分の中で考える人も多いですが、このeカフェに出てみると、考えたことを少しでも表現してみることの大事さを感じますね。

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↑eカフェのルールを説明したボード

J:私たちはチームのようなもので、私がおしゃべりで色々と発言するので、結果として参加者の発言を促すトリガーになっていると思います。そして私が喋りすぎると赤井さんが止めてくれる(笑)。

赤:ジョーは英語教師なので、よく話すと言いつつも、常に他の人に伝わる表現を心がけていると思います。参加者の立場でありながらも色々と気を遣っている。

J:eカフェでは、参加者は「英語でどう伝えるか」と言うことと「テーマについて考える」ことの両方を気にしなければなりませんが、本質はテーマについて考えることです。参加者が何でも発言しやすくするために、誰かの意見があまり賛同されなかったときには、自分はもっとクレイジーなことを言ってみたりします(笑)

山:それは面白いですね(笑)eカフェでは日本語も英語も両方使用されていますが、言語によって考え方の違いを感じることはありますか?

赤:はじめは結構感じましたね。英語で表現することで違う人格が生まれているような感覚がありました。でも最近はあまり感じないですね。

J:私に洗脳されたんじゃないかな(笑)

赤:そうかもしれませんね(笑)

J: 私もはじめは日本人の考え方が興味深くて、たくさん質問をしたことを覚えています。でもeカフェを続けることで、あまり違いを感じなくなりました。私も変わったのかもしれませんが、日本人と外国人の思考形式の違いに目を向けるのではなく、一つのテーマに向かって、ただただ考えることができるようになったのではないかと思います。
eカフェにはリピーターの方が多いのですが、2年以上同じようなメンバーで話し合う経験をすることで、それぞれのナショナリティが徐々に忘れられ、お互いの間にある壁が壊れて、ともに考えることができるようになったと思います。

山:とても興味深いお話です。私は暗黙のうちに、日本語話者と英語話者の考え方の違いが対話にどう影響しているのだろう、と考えていました。

赤:逆に言うと、使っている言語が違うだけなんですよね。ジョーが言ったようにテーマについて共同で考える上では、言語の違いはあまり関係ないのではないかと思います。

山:言語の壁を超えて、テーマについてともに考えるコミュニティとして、eカフェのような場は非常に珍しいと思いますし、とても面白い場だと感じました。

J:参加したい方は誰でも歓迎ですよ!(テープレコーダーに近づいて)

山:赤井さん、ジョーさんありがとうございました(笑)

いかがでしたでしょうか?私も参加してみて、英語で話すことにトライできる雰囲気がこのeカフェにあると感じました。日本語での参加もOKですので、興味のある方は訪ねてみてはいかがでしょうか?

リンク:あまがさき哲学カフェ

(おわり)

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