特別企画「手紙で考える」vol.3 (Bさん&松川) | Cafe Philo カフェフィロ

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特別企画「手紙で考える」vol.3 (Bさん&松川)

その他

特別企画「手紙で考える」、第3回で取り上げるのはBさんからのお便りです。
コロナ禍における学校について考えるやりとりとなりました。

本企画の趣旨と第1回の様子はこちらから。
http://cafephilo.jp/topic/topicpost-1823/

第2回の様子はこちらから。
http://cafephilo.jp/topic/topicpost-1830/


①Bさん→松川(2020.6.XX)

はじめまして。こんにちは。
再開を望まないものは週5日または6日の通学や通勤です。

なぜなら、コロナウィルスにより急速にオンライン化が進み、5日や6日、満員電車に乗らなくてもいいのではないかと思ったからです。

ただ、対面で行ったほうがいいことはあると思います。だから、週に3日など、決めた日数を学校や会社に行き、他の日は家でオンライン授業やテレワークをすればいいのではないかと思います。

メリットとしては、コロナウィルスの第2波や新しいウィルスが蔓延することを防ぎやすいことがあげられます。

しかし、デメリットもあると思います。具体的にはインターネット環境をととのえる必要があり、かなりのお金を要する家庭があること、そのため教育格差が生まれる可能性があるということです。

よろしくお願いします。


②松川→Bさん(2020.7.14)

Bさま
こんにちは。カフェフィロの松川と申します。
「再開を望まないこと」についてお手紙ありがとうございました。

私は持病の関係でウィルスが流行する以前から週2〜3回の外出が精一杯で、その他の日は自宅でデスクワークをしたり、家事をしたり、ベッドでゴロゴロしたりして過ごしています。

だから、Bさんの言うとおり、みんなも週3回ぐらいしか通学・通勤しないようになったらうれしいな。いちいち病気のことを説明しなくてよくなりそうです。

けど、その一方で、先生としては戸惑いもあります。

週に1回だけ、ある学校で先生をしているのですが、オンライン授業なんて自分は受けたことがないので、オンラインで何ができて何ができないのか全てが手探り。うまくできないのはオンラインだからなのか、自分の力不足なのかも、よくわからない状態です。

Bさんは、「対面で行ったほうがいいこともある」と書かれてましたが、それはどんなことでしょう? 対面の方がいいことと、オンラインの方がいいこと、どういう基準で見分けたらいいか、お考えをお聞かせいただけるとうれしいです。

2020.7.14 カフェフィロ 松川えり


③Bさん→松川(2020.7.XX)

こんにちは。お返事ありがとうございました。

私が対面で行ったほうがいいこととして考えるのは、部活動や体育など、みんなで集まってなにかをすることだと思います。

自粛中に気がついたことなのですが、「学校に行く」という行動はなかなか体力をつかうということです。オンラインでは運動はしづらいと思います。だから、学校に行ったり、みんなで体育をしたりということは、オンライン化は厳しいかなと思います。

また、これは私自身のことなのですが、ずっと家にいると友だちと会いたくなりました。ビデオ通話などもありますが、対面のほうがつかれにくいし、相手の表情をよみとりやすいです。同じことが部活動にもいえるのではないでしょうか。ミーティングなどはオンラインで十分ですが、実際の活動は対面の方がいいかと思います。

また、オンラインがいいことの例としては、一方的な授業やホームルームなどです。コミュニケーションを生徒どうしでひんぱんにとるわけではない授業ということです。

普段からオンラインを使い、慣れることで、世界が広がったり、予想できないハプニングにも対応しやすくなると思いました。


④松川→Bさん(2020.8.10)

Bさん、こんにちは。お返事ありがとうございます。

その後、私が先生をしている学校でも、教室での授業が再開されました。週1とはいえ「学校にいくという行為はなかなか体力をつかう」というBさんの言葉を実感する日々です。

さて、対面の方がいいこととオンラインの方がいいことを見分ける基準、わかりやすく、学校がいろんな側面をもつことが伝わってきました。

特に興味深かったのが、ホームルームが生徒同士で頻繁にコミュニケーションをとるわけではないものに含まれていたことです。私のなかでは、ホームルームこそ学園祭や体育祭をどうするか相談したり、一緒に準備や練習をしたりするイメージだったので、驚きました。しかし、今はコロナの影響で学校行事を行うのも難しく、ホームルームも一方的なものになりがちなのでしょうか?

いや、もしかしてホームルームで生徒同士のコミュニケーションがあったとしても、それは友だちとのおしゃべりとは全く別のものなのかもしれませんね。ホームルームは情報や意見などで十分だけど、友だちとは一緒に空を眺めたり視線を交わして笑い合ったりしたい。コミュニケーションのなかにもデータ化できるものと、「集まってなにかをする」に当てはまるものと、2種類あるのではと思いました。

カフェフィロ 松川えり


 

ーー手紙のやり取りを終えた感想(松川)ーー

Bさんとのやりとりでは、学校とはどのような場所なのか考えることができました。
ちょうど、非常勤講師をしている学校で、慣れないオンライン授業に試行錯誤したり、かとおもえば対面での授業が再開されたりという時期。
自分が担当している授業が学校のなかでどういう位置づけにあるのか、学生・生徒さんの視点から考えるヒントをいただきました。
ーーーーーー

(おわり)

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