コロナ禍で、私たちは、「人間らしく（幸福に）生きるとは何か、そのために必要な社会・経済の在り方はどのようなものか」を改めて問われています。アマルティア・セン（1993～）は、ノーベル経済学賞（1998）を受賞する一方、「ケイパビリティ（潜在能力）」という考え方を軸にした、社会倫理学・政治哲学の第一人者でもあります。近年、注目されている「人間の安全保障」について精力的に論じてもいます。ここでいう、人間の安全保障とは、人間らしく生きられる社会・経済の仕組みのことです。今回は、アマルティア・セン（東郷えりか訳）『人間の安全保障』集英社新書、2006年、をとりあげます。政治哲学・倫理学がご専門の島内明文さんが、コロナ禍も含めて現代の社会・経済状況と関連づけながら、センの思想的なエッセンスを紹介します。前半のテクスト紹介の後は、「人間らしく生きられる社会・経済とは？」、この問題を今このような状況だからこそ、皆さんとご一緒に語り合い、考える機会にしたいと思います。

○日　時： 4月18日（日）14:00-16:00
○場　所： web環境の整ったお好きな場所で（zoomを使用します）
○題　材：アマルティア・セン『人間の安全保障』
○紹介者：島内明文さん（星薬科大学）
○コーディネーター： 廣井 泉（カフェフィロ）
○参加費：2,500円（資料付き、事前のお支払いをお願いしております）
○定　員：15名程度（要事前予約、参加イベント名 「4/18テツドク！ セン」と氏名をフルネームで明記してください）
○参考図書：アマルティア・セン『人間の安全保障』集英社新書、2006年
○申込み：hiroizum@cafephilo.jp （廣井）